このセミナーは噴火メカニズムを、理論、観測、実験の方々が集まって議論し噴火現象のダイナミックスを紐解いていこうというセミナーです。
セミナー内容は噴火メカニズムに関する過去の研究のレビューや自分の研究の話など様々です。
参加は自由ですので、皆様の積極的な参加をお待ちしております。
コアメンバーは以下の方々です。(所属はH17/10/10現在のものです)
- 竹内 晋吾 (産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門)
- 嶋野 岳人 (東北大学東北アジア研究センター)
- 奥村 聡 (大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)
- 高木 憲朗 (東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻)
- 山野井 勇太 (大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)
- 山田 耕 (早稲田大学大学院政治学研究科)
開講日時:基本的には水曜日10〜12時(休みの週あり、予定表参照)
開講場所:石川台二号館315号室
<予定表>
4/16 竹内
「発泡現象に関する過去の研究の総合的なレビュー」
4/23 山田
「発泡現象の理論モデルに関する過去の研究レビュー」
Toramaru, A., 1995. Numerical study of nucleation and growth of bubbles in viscous magmas. Journal of Geophysical Research, 100: 1913-1931.
寅丸(1996)マグマ発泡とその伝播, 地質学論集, 46, 67-81
4/30 山田
「自分の研究について」
5/7 お休み
5/14 奥村
「発泡実験に関する過去の研究レビュー」
5/21 奥村
「自分の研究について」
6/18 嶋野
「自分の研究について」
6/25 中嶋
「自分の研究について」
7/2 IUGGのためお休み
7/16 山田
「理論と発泡実験の比較」
以下、これ以降は未定
敬称略
● 第1回噴火研究会(2005/8/4-6 in 那須)
開催日時:2005年8月4、5、6日
開催場所:ヴィラージュ那須高原
こんな感じです↓。
○ 1日目(8月4日)
8時 東工大出発
10時 ひたち野うしく出発
13時 那須に到着
13−15時 簡単な巡検
15−17時 セミナー 「桜島火山における山頂噴火のブルカノ式噴火と非爆発噴火の比較」(山野井)
17−18時 山野井は奥村をピックアップに駅へその他は準備
18−20時 風呂・食事(バーベキュー)
20−22時 セミナー 「減圧発泡過程におけるマグマのガス浸透率の進化&那須・茶臼岳15世紀噴火を存分に味わうための基礎知識」(竹内)
セミナー風景です↓。
○ 2日目(8月5日)
7−15時 巡検・現地討論 茶臼岳西方那珂川源流部
露頭の一部です↓。
15−16時 風呂
16−18時 セミナー 「阿蘇の土砂噴出」(高木)
18−19時 食事
19−21時 セミナー 「粘性圧縮流体中での気泡サイズ分布の進化:マグマ発泡の定量的解明」(山田)
○ 3日目(8月6日)
8−10時 セミナー 「玄武岩〜流紋岩質メルト中の水の拡散係数の決定&気泡を含む流紋岩質メルトの高温変形実験」(奥村)
10−15時 巡検・現地討論 ロープウェイを使って茶臼岳周辺
パン皮状火山弾
マグマが吹き飛ばされて地上に落ちた(着地)後もまだ熱く,
中心部でマグマ中
のガスが泡となって生まれ,膨らんできます。
冷やされてかたくなっている表面の
殻(皮)もひび割れました.
茶臼岳山頂にて一休み↓。
15時 那須出発
18時 ひたちの牛久到着
20時 東京到着
途中、タイヤが飛んでくるハプニングあり
以下、今回の噴火研究会への意見、反省など
・1人の講演時間は1時間くらいで準備した方がちょうど良い。
● 第2回噴火研究会(2006/7/13-15 in 茅ケ岳)別名:噴火組
開催日時:2006年7月13、14、15日
開催場所:ペンション嶋野
こんな感じです↓。
参加者:(敬称略)
- 竹内 晋吾
- 嶋野 岳人
- 奥村 聡
- 野口 聡
- 吉村 俊平
- 山田 耕
<13日>
17時集合
17:00〜17:05 幹事校挨拶
17:05〜18:30 竹内「マグマのガス浸透性の変化の減圧履歴依存性」
18:30 夕飯
明日の巡検(和田峠)についての説明会
<14日>
朝から巡検→和田峠:黒曜石の調査をしました
途中で、悪の枢軸餅屋に会い、凹む
採取した黒曜石です↓。
露頭を探しています1↓。
露頭を探しています2(遠くを見るDr.野口君)↓。
和田峠はこんな感じ↓。
18時前後に戻る
18:30〜19:55 吉村「流紋岩質ガラスの加熱発泡実験:開放系におけるメルトの脱水と気泡再溶解」
20:00 夕飯
22:00〜23:25 山田「日本の地球科学分野の現状〜論文数から見る危機!?〜」
セミナー風景です1↓
セミナー風景です2↓
<15日>
9:00〜10:25 野口「雲仙火道掘削試料の結晶化・脱ガラス化過程」
10:30〜11:55 奥村「気泡を含むマグマのせん断変形実験」
12:00〜13:00 昼飯
13:00〜14:25 嶋野「火山灰採取から分かること」
14:25〜14:30 閉会の挨拶(嶋野さん)
14:30 解散
無事今年も終りました。皆様、大変お疲れ様でした。
● 第3回噴火研究会(2007/8/27-29 in 茅ケ岳)
開催日時:2007年8月27、28、29日
開催場所:ペンション嶋野
参加者:(敬称略)
<27日>
17時集合
17:00〜17:05 幹事校挨拶(山田)
17:05〜19:00 山野井「桜島の山頂噴火における火山灰の色測定」
セミナー風景です↓
19:00 夕飯
20:30〜22:30 嶋野「諏訪之瀬島の火山灰噴火と火道内結晶化」
22:30〜23:00明日の巡検(富士山)についての説明会
<28日>
朝から巡検→富士山巡検:富士山を形成する地層の調査をしました
途中で、山梨県環境科学研究所(http://www.yies.pref.yamanashi.jp/)とこうもり穴を見学
小御岳火山の地層&通りがかりの人が声をかけてきたのでちょっと説明しました。科学コミュニケーションですね。↓。
こうもり穴で縄状溶岩を見ました↓。
富士山で集合写真↓。
18時前後に戻る
19:00 夕飯
夜宿から月食を見る
<29日>
8:00〜10:00 高木「阿蘇火山の浅部火道構造について」
10:00〜12:00 山田「20世紀の科学と21世紀の科学」
12:00〜13:30 昼飯
13:30〜13:35 閉会の挨拶(嶋野さん)
13:35 解散
無事今年も終りました。皆様、大変お疲れ様でした。 |