Q01: 修士論文は必修か?
必修。しかしながら、通常の従来型の大学院修士課程では、1年目に単位をなるべく多く取って2年目は論文執筆に専念する形が多いものの、本プログラムは実習を優先させるカリキュラムであるため、修士論文に取り組むのは2年目の後期からとなる。また中にはもう少し早くから指導を受けたい、というに院生もいるためそれに配慮して、2年目開始時点で指導教員を決定し、必要に応じて研究計画の相談を始められるようにしている。もちろん、修士号を付与するのに相応しいクオリティの論文でなくては学位の取得はできないが、テーマによっては外国文献の引用を必要としない、あるいは論文の文字数の下限を2万字とする、などの負担軽減を図っている。
Q02: 指導教員の研究テーマに縛られるのか?
そんなことはない。理系のように研究室に所属するという形ではなく、研究テーマは自分で設定する。指導教員のゼミに参加して指導を受け、修士論文を完成さ
せる。理系の教員と文系の教員が、指導教員あるいはサブアドバイザーとして2名体制でサポートする。指導教員が文系ならサブアドバイザーは理系、その逆も
またしかり。また、合同研究指導体制を実施しており、学生の研究テーマは研究指導教員とサブアドバイザー以外に、助手やMAJESTy担当教員で共有されている。
Q03: 科学技術ジャーナリスト養成プログラムの学生と、政治学研究科の他の領域の学生との交流はあるのか?
ある。政治学研究科の授業は原則として自由にとることができる。またとくに、政治学研究科共通科目も設定されているので、たとえば政治思想や政治学など他
の研究領域の学生と交流することができよう。政研だけではなく、他研究科聴講という仕組みを利用して、他の研究科の学生と同じ講義を受けることもできる。
Q04: 講座の時間帯は、社会人向けになっているか?
現状ではとくに夜間や土曜日に集中した開講は行っていない。18:00から始まる6時限目の講義などをうまく組み合わせて履修してほしい。
Q05: 標準的な履修ペースは?
2年間で32単位なので、半期あたり8単位という計算になる。1科目は2単位だから、半期に4科目づつ履修していけば卒業可能。つまり、週に2、3日大学に来ればよいということ。
Q06: 社会人向けの特例措置はあるのか?
社会人入試では専門(論述)試験が免除となり、英語の試験のみが行われる。また、社会人入試による入学者には、1年間の早期修了制度がある。必要履修単位を30単位とし、1年間で履修する上限を撤廃しているので、1年で修了するのは不可能ではない。
Q07: 社会人の割合は? また文理の比率は?
第一期生は、社会人の割合が多く、文系の比率が高かった。第二期生については、学部を卒業したばかりの入学者が多く、反対に社会人が3割程度だった。理系出身者は7割程度。文理のバランスや社会人の割合は、年度によって異なるであろう。
Q08: 留学で休学する場合、最長何年まで在籍できるのか? この場合、授業料はどうなるのか?
在籍限度は最長4年だが、留学期間は含まれず、留学期間の制限はない。留学の1年目の授業料は免除され、50,000円×2期のみ納めればよい。2年目以降は授業料が必要。2008年9月から、上海の復旦大学とのダブルディグリー・プログラム制度を実施する予定なので、こういう機会を積極的に利用してほし
い。
Q09: ジャーナリズムコースを新設した関係で、MAJESTyの入試問題も変わるのか?
同一コースでも試験は別。出題の方式は統一するが、内容は変えない。科学技術ジャーナリスト養成プログラムの入試問題は従来どおり。過去問題は、早稲田大学3号館1階事務所で購入が可能。詳細については、以下の「過去問の販売」を参照してほしい:
http://www.waseda.jp/seikei/seiken/examinee/01.html
Q10: 実践的な教育内容と聞いているが、具体的には?
メディア制作実習やインターンシップで現場取材、番組制作などがある。研究者へのインタビューや現場取材が必要になるから、学内に閉じこもっていることはできない。
Q11: 研究計画書と志望動機書の提出もこれまでどおりか? どのような審査をされるのか?
どういうテーマで論文を書きたいのかを記述すればよい。入学後、実際に論文を作成するときに変更するのは差し支えない。科学や技術に無関係な計画を立てている人や、志望動機が不純、不明瞭な人を見分けることを目的として審査を行っている。
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