1. 経験豊富なジャーナリストを講師とする実践教育
ジャーナリズムコース(J-School)は、アカデミズムとジャーナリズムの真の融合をめざします。そのため、従来の大学の教育システムでは手薄だった、ジャーナリストを講師とする少人数形式の実践教育に力を入れていきます。メディア企業などの現場を経験する「インターンシップ」も実施します。学生の作品を自前のウェブマガジン「Spork!」などで積極的に世の中に発信し、現場感覚の授業を提供していきます。
2. 早稲田の力を結集した多彩な専門知の講義
ジャーナリストとして物事を的確に捉え、深く分析できるようになるために、方法論や各分野の専門知の講義を重視します。講義は「ジャーナリズム・メディア研究」と各「専門分野」に分かれます。「ジャーナリズム・メディア研究」では、変化の速いジャーナリズムやメディアについて、その歴史に遡って体系的に学習するとともに、政治・国際・経済・社会・文化・科学技術の各分野で、高度専門職業人としてのジャーナリスト養成を意識した専門知の講義を多彩に展開します。早稲田大学の他学部の協力を得て、オール早稲田の力を結集した布陣でのぞみます。
3. 二系統の演習による立体的な研究指導
高度専門職業人であるジャーナリストの養成をめざすジャーナリズムコースでは、修士(ジャーナリズム)の学位が与えられます。修士論文に向けての演習授業は、複数教員による合同セミナーと個々の教員による専門演習の2つの形式を採用します。内容的にも、▽ジャーナリズム・メディア研究▽各分野(政治・経済・国際・社会・文化)の専門知――という二系統の演習が設置され、多面的な研究指導がおこなわれます。
4.学部を問わない多様な学生の受け入れ
J-Schoolは政治学研究科に設置されていますが、入学者の専攻は問いません。入学後はアドバイザーの研究指導のもと、将来の自分の専門性となる分野をより深めつつ、広い周辺視野を獲得するための学習をおこなっています。現役ジャーナリストのリカレント教育にも力を入れており、社会人入試による入学者には、1年間の早期修了制度があります。
5. 他の2つのコースとの相互乗り入れ
政治学研究科にはジャーナリズムコースのほか、政治学コースと国際政治経済学コースが設置されます。政治学コースでは「現代政治研究領域」「政治思想研究領域」「比較政治研究領域」「国際関係研究領域」「公共政策研究領域」という5つの研究領域で、さらに専門的に学ぶことができます。国際政治経済学コースでは、先端的な国際政治経済学のほか、「アジアと日本の政治」を深く学ぶことができます。ジャーナリズムコースの学生は、他の2コースの学科目群も積極的に受講できます。