コンテンツのパワーを生かして日本と中国の繋ぎ手となりたい
J-School '12年秋入学
柯 牧霖(カ ムーリン)
初めて日本を訪れたのは、中国の大学での日本語専攻の大学1年生夏休み。ホームステイで訪れた日本でカルチャーショックを受け、同時に人生の新たな可能性を感じました。
帰国してから日本への留学を決め、J-Schoolに入学し、映像ジャーナリズムを学んで卒業しました。そのまま日本企業にゲームディレクターとして就職し、中国市場向けにキャラクターのローカライゼーションを行うチームで働く中で、企業は中国マーケットの魅力に気づき可能性を感じているのに、アプローチのしかたがわからず遠回りしていると感じました。私は、会社員の傍ら、J-Schoolで学んできた技術と考え方を生かしてカメラマンとしても活動し、企業向けの仕事や大規模展示会を通じて、チームで作業することや皆で協力しながら事業をコーディネートしていくことの喜びや楽しさを得ました。
こうした経験から、「中国のことをよく知っているとともに、日本で暮らしている」という私のバックグラウンドがあるからこそできることがあると思い、「日本と中国の繋ぎ手となって事業を発展させていきたい」と、2019年に起業を決意しました。
起業した会社「有半堂」(Uhand)では、日本の観光施設やメーカーなどの中国進出のため、日本人・中国人クリエイターを中心としたプロ集団が中国市場に向けたSNSプロモーションをワンストップサポートするサービスを提供しています。クライアント案件を支援することの他に、日中相互理解を促進させるため、自社メディアを立ち上げました。
2020年末には、NewsPicks NewSchoolの「コンテンツ・アントレプレナー・フェス」の中で自ら企画した「越境アントレプレナー’s TALK〜先駆者に学べ! 国境を越えたビジネス戦略」のセッションにもMCとして登壇しました。
柯さん(左)がMCを務めた、Newspicks NewSchoolイベント(写真提供:柯さん)
自社メディア「China Digital Insights」。「140字でわかる中国トレンド」をキャッチコピーとしている(画像提供:柯さん)
振り返ってみると、今やっていることすべてにJ-Schoolで学んできたジャーナリズム精神が生きています。コロナで国と国の交流が少なくなり、世界が分断されている今だからこそ、これまで以上に日中の間の繋ぎ手としてより確かな存在となって、コンテンツを通して両国に互いの良さを伝えていきたいと思います。
・株式会社有半堂
・China Digital Insights(自社メディア)140字でわかる中国トレンド
・Half-lying Radio(半躺電波)(自社メディア)在日中国人ぶらり漫談配信中
・Newspicks NewSchoolイベントイベントの登壇記事
同窓会報第12号記事
2021.5.14配信