ピンチをチャンスに
J-School '11年秋入学
王 璇(Wang Xuan)
 
卒業後、してきたこと、していること
 
 中国山東省出身。2011年に上海同済大学日本語専攻と復旦大学のジャーナリズム副専攻を修了後に来日。早稲田大学政治学研究科J-Schoolで日中関係とメディア報道について研究。修論テーマは、「尖閣諸島問題に関する日中メディアの比較報道」でした。
 
 卒業後、起業家として日本と中国の架け橋になりたいと決め、組織コンサルティング会社に入社し、企業理念策定プランナーとして2年間活動したあと、2016年より、仕事領域を思い切り変えて、インバウンド戦略コンサルタントとして、これまで3年間、50以上の日本行政自治体や日本企業のマーケティング戦略立案を携わってきました。
 
 2019年、趣味ではじめた日中ツーリズム企業家倶楽部を一般社団法人ツーリズムビジネス協会として法人化し、同年訪日テーマ型旅行予約サイト「TabeeeMarket」を運営するENtrance社を創立し、いまは「日本観光コンテンツのプロデューサー」として、アジア圏リピーター客向けの日本の地域観光開発に注力しています。
 
 ・株式会社ENtrance Founder&CEO  https://entrance-co.com
 ・一般社団法人日中ツーリズムビジネス協会代表理事 https://cjtc-club.com
 

地域観光開発の仕事の様子。(左)岩手県・網張温泉にて。一番右が王さん。(右)かまくらのなかで交流(写真提供:王さん)
 
最近、考えていること、感じていること
 
 コロナウィルスで、日本も中国の観光業界は大きな打撃を受けており、世界中も大混乱です。このピンチの中で、自分含め、多くの人々が、初めて気づいたことがあると思います。
 
 それは、「世界がもうこんなに繋がっているんだ」という実感です。
 
 30年前から「グローバル」という流行語が出てきましたが、それは、主に貿易や情報などのモノの文脈で定義されていました。その後、「人のグローバル大移動」が、さらにグローバル加速させてきました。
 
 振り返って、早稲田のキャンパスでも、日本人の友達と、世界色々な国の人、と友達できて、自分の価値観も変わっていました。
 
 そして、これからは、中国人や日本人やヨーロッパ人としてではなく、「世界公民」として、どう社会価値を提供すべきかを本格的に考える、新しい時代の幕が開いた気がします。ピンチはチャンス。ワクワクしています。
 
同窓会報第11号記事
2020.3.20配信