経済ジャーナリズム研究部会「日本のメディアは自立できるのか?」を5月14日(月)に開催

経済ジャーナリズム研究部会「日本のメディアは自立できるのか?」

【対象】経済学の基本を理解している学生向け。

      部会名:経済ジャナリズム研究部会(部会主任:若田部 昌澄)

      日 時:5月14日(月)16:30~18:00

      場 所:早稲田大学 現代政治経済研究所会議室(1号館2階)

      テーマ:日本のメディアは自立できるか?

      発表者:長谷川 幸洋(ジャーナリスト、中日新聞・東京新聞論説副主幹)

      略歴:

                  慶應義塾大学経済学部卒業、ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究科修士課程修了。
        著書に『官僚との死闘700日』(講談社、2008年)、『日本国の正体 政治家・官僚・メディア
        ー本当の支配者は誰か』(講談社、2009年、第18回山本七平賞受賞)、『官邸敗北』(講談社、
        2010年)など。現代ビジネス、FACTA、週刊ポストで連載中。

      発表概要:

                  東日本大震災と原発事故、20年にわたるデフレ不況、財政再建など日本をとりまく内外の
        課題が山積している。これらを克服し、ひいては日本再生を展望するために、メディアの役割は
        きわめて重い。日本の政策議論はこれまで霞が関が企画立案し、法案成立までの政治プロセ
        スでも重要な陰のプレーヤーになってきた。
        メディアはそれを所与として受け入れ、客観報道の名の下に垂れ流してきた。批判をしていても、
        霞が関がつくった政策論議の舞台を基本的に受け入れてきたので、原理的に批判にならなかった。
        たとえば日銀の独立性やインフレ目標、あるいは原子力規制をめぐる混乱した論議が象徴的だ。
        そうした現状を改めるには「メディアの自立」が不可欠である。メディアが自覚的に政策空間を広げ、
        提言していく努力すべきだ。そのために何が必要なのか。ジャーナリストは、どんな準備をしなければ
        ならないのか。ジャーナリズムと経済学、ひいてはアカデミズムの接点を探っていきたい。

なお、参加される方は、長谷川さんのご主張をご著書、あるいは現代ビジネスそのほかの媒体で予習していただけると、理解が増すかと思います。