日本初のジャーナリズム大学院 早稲田大学大学院政治学研究科は、2008 年4月に「ジャーナリズムコース」を新設しました。これは「修士(ジャーナリズム)」の学位を授与する、日本初のジャーナリズム大学院です。2005年度より先駆的に実施してきた「科学技術ジャーナリスト養成プログラム」の取り組みを拡充、発展させたものとなります。 早稲田大学のジャーナリズム大学院を、私たちは誇りをもって、J-Schoolと呼んでいます。
プロフェッションを育てる政治学研究科ジャーナリズムコースの教育目標は、「高度専門職業人としてのジャーナリストの養成教育」です。 高度専門職業人とは、倫理、知識、実践的スキルにおいて、真にプロフェッショナルな人材であり、「プロフェッション(profession)」のことです。別府三奈子『ジャーナリズムの起源』によると、プロフェッションは伝統的には神学、法学、医学の世界の職能とみなされてきました。プロフェッションとは「パブリック・サービスを提供する知的専門職能」であり、こうした仕事に就く人々は「他者の内面や人生に深くかかわり、利潤を追求するビジネスとは異なる職責を担う」のです。 「ジャーナリズムはプロフェッションである」との職業理念は、センセーショナルなイエロー・ジャーナリズムへの反省から、20世紀初頭の米国で生み育てられました。新聞王のジョセフ・ピュリツアーは「編集職はプロフェッションである」との考えから、200万ドルの寄付で、コロンビア大学にジャーナリズム・プロフェッション教育とピュリツアー賞の創設を託した、と言われています。 私たちも、こうしたプロフェッションの理念の流れを汲みとり、ジャーナリストは「パブリック・サービスを提供する知的専門職能」との考えをもとに、早稲田のJ-Schoolを構築しています。
博士後期課程 政治学研究科ジャーナリズムコース博士(ジャーナリズム)を授与する本コースは、ジャーナリズム研究者およびジャーナリスト・エデュケーターを養成するとともに、高度に専門的なジャーナリストを養成することを目的としています。
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