ファクトチェック研究会「ファクトチェックの効果およびファクトチェッカーの選択基準・認識をテーマとする研究発表2題」
日時 2021年3月6日(土)14:00~16:00
Zoomによる開催(下記のURLから事前登録をお願いします。登録後アクセス情報が送られてきます)
発表者 岡本太郎(早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース修士2年)
発表テーマ「ファクトチェックの効果を探る――2018年沖縄県知事選挙に着目して」
発表者 池 雅蓉(早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース修士2年)
発表テーマ「ファクトチェッカーの選択基準と認識を探る――日本、台湾の選挙ファクトチェック記事を中心に」
司会 瀬川至朗(早稲田大学政治経済学術院教授)
主催 早稲田大学 次世代ジャーナリズム・メディア研究所
Zoom事前登録のURLなど
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【開催趣旨】
本研究会では、早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース(ジャーナリズム大学院)の修士学生2名(岡本太郎さん、池雅蓉さん)に、それぞれ修士研究として取り組んできたファクトチェックについての研究結果を発表してもらいます。二人は政治経済学術院の瀬川至朗氏(メインアドバイザー)、日野愛郎氏(サブアドバイザー)の研究指導を受けてきました。まだ不十分な点がありますが、興味深い結果も得られています。日本におけるファクトチェック研究の進展のために、本研究会でご意見をいただければ幸いです。
二人の研究の概要は以下の通りです。
◆「ファクトチェックの効果を探る――2018年沖縄県知事選挙に着目して」の概要
日本においても偽情報(Disinformation)、誤情報(Misinformation)の拡散が問題となっており、それらの偽・誤情報を対象言説として真偽を検証し、その結果を発表するファクトチェックの取り組みが行われるようになった。しかし、日本で実施されてきたファクトチェックについて、その効果に言及した研究は乏しい状態であり、ファクトチェックは偽・誤情報の拡散防止にどの程度の効果があるのか、どのような場合に有効なのかについては、いまだに不明瞭である。本研究では、アメリカにおける、選挙ファクトチェックの効果を調べる先行研究の方法に倣い、2018年の沖縄県知事選挙期間中における、ファクトチェック情報の発信と偽・誤情報の拡散について、SNS(ツイッター)データの分析を試みた。
◆「ファクトチェッカーの選択基準と認識を探る――日本、台湾の選挙ファクトチェック記事を中心に」の概要
アジアにおいて、選挙関連のファクトチェックが進んでいる。選挙においては、ファクトチェッカー(fact-checker)が、候補者や政党から独立した立場で、政治的な諸言説を公正に検証することが、ファクトチェックが信頼を得る重要な要素だと考えられている。国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)は綱領の第一に「非党派性と公正性」の原則を挙げている。本研究は、非党派性と公正性を中心に、日本と台湾のファクトチェッカーの選択基準と認識を探ることを目的とする、具体的には、日本の2017年総選挙、2019年参議院選挙、台湾の2020年総統選挙のファクトチェック記事を対象とし、内容分析の方法で言説を分類した。また、日本と台湾のファクトチェッカーそれぞれ3人と4人に対し、半構造化インタビューを実施した。
※本件の問い合わせ先 inext.jm@list.waseda.jp (次世代ジャーナリズム・メディア研究所)