3月27日、主に政治経済学術院の授業が行われる3号館にて、大久保建男記念ジャーナリズム共同実習室の銘板除幕式が行われました。
当日は、鎌田総長、政治経済学術院の教職員や学生、また、寄附講座を担当する教員など多くの方が銘板の除幕に立ち会いました。
故・大久保建男氏は、1943年東京都に生まれ、1967年本学第一政治経済学部新聞学科を卒業しました。卒業後はNHKに入局し、オリンピックやサッカーワールドカップなど大型放送権交渉の責任者を務めたほか、シドニーオリンピックNHK派遣団団長を務めました。NHK退職後は、NHKプロモーション代表取締役社長として活躍、日本のジャーナリズムの発展に大いに寄与されました。
惜しくもご逝去された2005年の翌年、建男氏の遺志により本学に多大なる寄付がなされました。本学は同年の2006年に基金を設立し、その翌年2007年4月寄附講座を開設して、ジャーナリズムの道を志す学生を社会に送り出し続けています。
寄附講座開設から10年、建男氏の遺志のさらなる具現化の一つとして、建男氏と妻のみよ子さんの卒業学部に関連する政治経済学術院の奨学金に、基金の一部を使用することにしました。そして、このたび同学術院の政治学研究科ジャーナリズムコースが使用する教室に建男氏の冠を付け、銘板を設置し顕彰しました。建男氏とみよ子さんが学生時代を共に過ごしたこの場所・3号館において、お二人の想いを、ジャーナリズムを志す学生たちが受け継いでいきます。